絵ごよみ ヨットハーバー(横浜クルージングクラブからの夕景)_a0086270_13333450.jpg
2019年
この日、横浜新山下町の倉庫街にある横浜クルージングクラブ(Y.C.C.)に行ってみた。ここに行く時はいつも山下公園をぬけ、歩いて行く事にしている。海側の小道をブラブラと景色を見ながら歩いていると、今まで気づかなかったが、描きたくなるような風景に出会えたりするのだ。それとY.C.C.に行く時は、少し遅い午後に行く事が多い、素晴らしいサンセットに出会えるからだ。いくら早く着いた時でも日没まではいてしまう。そのくらい何度見ても素晴らしい夕景だ。





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# by taiyoart | 2024-09-15 14:31 | 絵ごよみ随想 | Trackback | Comments(0)

絵ごよみ 竹芝桟橋

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僕はここ竹芝桟橋に行くのは、離島に行く時以外は行った事がなかった。乗船の時も夜なので、どんな景色なのかも知らなかった。ある日、用があり、こちら方面に来た時、ついでに寄ってみたのが最初だ。その時の印象は、普段は漁船のある港の風景を描く事が多い僕にとっては、ビルと水面、船着場ぐらいで、漁港に比べると小道具が少なく物足りないなと感じていた。画面が持つかな?と思っていたのだ。しかし後日、ビル群を背景に連絡船を描きたいなと思うようになった。バックにビル群と勝鬨橋、手前に離島から入港する船と船着場、お決まりのパターンと思うのだが、気持ち的には自分なりの都会の風景を描こう!であった。



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# by taiyoart | 2024-09-14 15:45 | 絵ごよみ随想 | Trackback | Comments(0)

絵ごよみ 戸坂漁港

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2013年8月 僕は和歌山県出身だが、いつも加茂郷駅(JR紀勢本線)は通り過ぎて帰省していた。しかしこの年、初めて戸坂漁港に行きたくて加茂郷駅で下車、タクシーで戸坂漁港まで行った。以前から寄ってみたいなと思っていたのが叶ったのだ。コミュニティーバスのようなものもあるようだが、本数が少なく、時間も限られるのでタクシーにした。行ってみてびっくり、和歌山県は大体において、海岸線は山から海と言うパターンがほとんどだが、それでも人が住んでいるところには多かれ少なかれ田畑がある。しかし、ここには平たい部分はほとんど無く、まさに山いきなり海で、山にへばりつくように家々があり、海ぎわにやっと一本、小型の自動車が入れるような道があるだけだ。僕は海ぎわの道から、段々と山にへばりつくようにある民家群の中の小道を上へ上へと登って行った。途中で振り返っても、どこでも絵になる景色だが、僕はさらに登って民家が途絶えるところまで登った。最後の家の横には小さなコンクリートの小屋があり、失礼とは思いながらも、その小屋の上からの眺望を描かしてもらった。また、下の港に降りてからは、波止場から好きな漁船を入れて港を描いた。漁師さんとも出会ったのだが、僕が和歌山弁まるだしだったせいか、漁師さんもいい感じで、しばらく話していた。僕はひととき筆を休め「やはり田舎はいいな〜」とみょうに安心感に浸るのだった。





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# by taiyoart | 2024-09-13 14:11 | 絵ごよみ随想 | Trackback | Comments(0)

絵ごよみ 漬物小屋

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僕は小、中生の頃、夏休みになると母の住む町に行き一緒に暮らした。普段は祖母が母親代わりで、二駅隣りの山里で二人で暮らしていた。祖母は父兄会なども来てくれていたのだが、クラスのみんなのお母さん達とはあまりにも歳が違うので、僕はちょっと恥ずかしかった。夏休みになると母のところに行って一緒に暮らすのだが、母は仕事なので、日中は一人で遊ぶ事が多かった。そのうち近所の自転車屋の息子やアイスキャンディー屋の息子、材木屋の息子などと友達になり、時々楽しく遊ぶようになった。そんな中、母がなぜか僕を漬物屋に連れて行った。漬物屋と言っても商店街ではなく、畑の中にぽつんとある小屋のようなところだった。そこには大小様々な樽が置かれていて、おじさん一人で商いをしていた。小屋のまわりの草むらにはキリギリスがたくさん鳴いており、丁度キリギリスを飼いたいなと思っていた僕は、翌日、一人で漬物小屋に向かった。草むらはかんかん照りで暑かったが、必死でキリギリスを追いかけた。なかなか簡単には捕まえる事は出来なかったが、ねばったお陰で何匹かは捕まえることが出来た。あまりの暑さに時々おじさんに声をかけて小屋に入れてもらうと、ひんやりとして気持ちがよく、色々な漬物の香りが小屋中に漂っていた。その時の小屋を思い出すと今でも瞬時に少年時代に戻してくれる。こんなことを個展に来てくれた岡野薫子さんに聞かれるままに話していたのだが、後に「この世は一度きり」と言う本の中で僕の絵が活字になった。
「この世は一度きり」岡野薫子(著)草思社 2010年6月1日発行





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# by taiyoart | 2024-09-12 01:05 | 絵ごよみ随想 | Trackback | Comments(2)

絵ごよみ 三津の渡し

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2020年6月28日 この日、僕は深夜バスで新宿から松山まで行く事にした。コロナ禍であったのだが、僕はコロナは大丈夫と勝手に決めていたので、平気で密なバスに乗り込んだ。29日の朝には松山に着き、三津の湊三島大明神社に参拝する予定だったので三津に行った。神社は三津から向こう岸の港山に渡るのだが、三津の渡しは日本一短い航路との事だ。三津から港山までの距離は約80m乗船時間は2分と至って短い。切符を眺める時間もない。(無料なので切符はありません)船を降り神社に向かうと、この日は6月29日という事で大祓の前日、宮司さんを中心に氏子の皆様が茅の輪をはじめ準備に追われていた。僕は静かにお参りを済ませ、神社にくる途中から見える、向こう岸の家並みと渡し船の見える風景、港山の船着場の隣にある造船所が気に入り描いた。

 
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# by taiyoart | 2024-09-10 17:26 | 絵ごよみ随想 | Trackback | Comments(0)