この時、僕は石垣島に直行便で行き、まずは竹富島に渡った。竹富に3泊して、その後、名護2泊、那覇2泊、後は親戚宅に泊めてもらい10日間ほど沖縄を描いた。親戚以外はいずれもゲストハウスに泊まった。当時ゲストハウスの料金は一泊1500円〜1800円(キッチン、シャワー共同)と安く、そのころの沖縄には離島を含めてゲストハウスは140カ所あり、行きたい場所を検索すれば必ず何軒かのゲストハウスが見つかった。安い事もあるが、長く居るにはこの方が僕にとっては気が楽でいいな〜と思っていた。ゲストハウスはもちろん初めてだったが、若い頃からキャンプが好きだったので、行く前からどんなのかなと楽しみにしていた。竹富のゲストハウスに着いてから、まず最初に自炊しようと米屋を聞いたが米屋はなく、2つある民宿の売店で買えるとの事で、さっそく買いに行った。ところが2〜3キロのはなく、10キロの物しかなかった。10キロ?と驚く僕に民宿のおじさんは心得ていて、半分にして売ってくれた。しかし、多いな〜と思いながらも、缶詰や、もろもろおかずになるような物を買ってハウスに帰った。一人の食事だが、米がたくさんあるので、僕は5合の飯を炊いた。誰か食べるだろうと思い、自分が食べるもの以外はおにぎりにして大皿にもり、テーブルに置いておいた。ご飯を炊く者は僕以外にはなく、カップやパンの若者が多かった。たぶん僕が最年長者だったのだろう。しばらくすると宿泊者同士が集まり宴会がはじまった。僕は先ほど買ったおかずやポテトチップなど、つまみになるような物を提供した。みんな最初は自前の缶ビールなど飲んでいたが、ある女性が消えたと思ったら何処かで手に入れた請福(泡盛)の一升瓶を持って帰って来た。それをみんなでご馳走になりながら大盛り上がり、おひらきになる頃は僕の作ったおにぎりも完売した。
ヤモリの子守唄(鳴き声)を聞きながら寝たせいか、あくる朝は目覚めもよく、スケッチブックを持って島中を歩き回った。見晴し台からの風景、西浜からの風景、牛車のある風景など、ほとんど赤瓦の屋根なので絵になるスポットがたくさんある。竹富に三泊した後、石垣から那覇に飛び、バスに乗り継いで名護に行った。名護のゲストハウスはプライベートビーチあり、カヌー乗り放題など設備もよく、マリンスポーツをやる人にとっては最高だ!気に入って住み着き、ハウスから勤めに出る人も二人ほどいた。名護ではビーチ以外に、今帰仁城に行くくねくねとした旧道を一人で登った。那覇のゲストハウスは那覇のど真ん中にあり、夜はどうしても街に出る事に・・・
竹富 F8

沖縄そば屋 F6

名護ゲストハウス F50
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