小松健一写真展 ヒマラヤ古寺巡礼「朝霞とヒマラヤをつなぐもの」スライド トークショー 

朝霞市立図書館で開催の、ヒマラヤ古寺巡礼トークショーに行く。
「朝霞とヒマラヤをつなぐもの」と題してのトークショーだが、私が着いたのは定刻の2時を少し回っていた為、もうすでにショーは始まっていた。会場は超満員、私は上手の一番後ろの方に運良く補助椅子を出してもらって座る事が出来た。後で関係者に聞いた話だが、次々とくる来場者で立ち席も出て、入場者数は百数十名にもなったそうである。

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ヒマラヤに400日、7年間で100のヒマラヤの古寺を巡る。
ヒマラヤ ネパールには多様な民族と宗教が混在していて、宗教としてはラマ教、仏教、古代宗教、イスラム、キリスト教などがあるそうだ。しかし、宗教戦争は一度も無く、仏教寺院に行ってもヒンズー教を祭る場所があり、ヒンズー教の寺院に行っても仏陀を祭る場所があり、人々は差別無く、心から祈りをささげているそうだ。戦争が無いのもうなずける。

ネパールでは泉の湧き出るところには必ず、神々が祭られており、また、すでに600年前位から水路など完備していて、人々を豊かにして来たが、その技術などは不明との事だ。
今は、近代化により枯渇するところも出て来ているらしい。

また、曼陀羅を重んじる所でもあり、町のいたる所に仏像や曼陀羅が描かれていたり、安置されていて、朝夕は供物をささげ、祈るのが日課らしい。食堂の壁などにも仏や曼陀羅が描かれていたりでネパールの人々の神に対する思いが大いに伝わる。このような事は後世に受け継がれて行く事だろうが、町の近代化もあるので、写真に記録を残す必要もあるだろうと、写真を愛する人達にも呼びかけていた。

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ヒマラヤの山々の国ネパール 仏陀のふるさと、700〜800年の時をへて行われている神事や行事、また眠っているものなども再開されれば、記録して残して行く必要があるだろう。
人々は輪廻転生を重んじ、月、星も神に結び付けるもの。例えば太陽と少女たちの結婚(上の写真)などの神事、行事もあるとの事。さまざまな仏教をお互いに認めあい、また輪廻転生を信じ、ぞう、さる、とり、うし、・・・など小動物も神と崇めている。

写真愛好家に対しては・・・写真を撮るにあたって、興味本位にシャッターを切るのではなく1、2時間、一日、2日出来るだけ時間をかけて滞在し、輪廻転生を信じて生きる人々に接してもらいたいとの事。
写真は目に見える物しか写らない。しかし、作者一人一人の心、魂、思想、生き方などが基にあり、その被写体を通して何を感じてシャッターを切るか、と言う事が大切。その視点が残す一枚の写真で、多くの内面的なものを語る事が出来る。したがって、自身の感性を輝かせシャッターを切る事が大切とアドバイス。
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最後の話・・・
最初はなんとなく行ったネパールで、さまざまな神々との出会いがあり
インドと中国との狭間にあって、どちらの国にも飲み込まれない国のあり方を見る。
飲み込まれないのは、多種多様な民族と宗教を互いに心から認め合い、崇め合い、
暮らしていると言う事にあるようだ。

30年間、国々を巡って思うことは
21世紀の人間はどこへ向かっているのか。
閉塞感の中で一筋の光がヒマラヤにあった。(あとで解る)
時間がゆっくりと流れている。
ネパールの自然に少年時代の体験と同じような風を感じ、自分の原風景と重なっていった。
(ネパールに通い続ける意味があとで解る)
そして、行き着いた・・・
人と人との距離、自然と人間との距離。
いろいろな、物と物との距離。
なにげなくは、なにげなくではなく、必然。間が絶妙に良かった。自分にフィットしていた。

宗教、民族、多種多様の価値感を認め合う人々。
牛や馬、動植物と人間との共生。
やせ地に暮らす人々の営みと大自然。
自然のままで暮らせるここちよさ・・・
こころ豊かに生きるここちよさ・・・
ファインダーを見る!
シャッターを切る!


以上、太洋のメモより
素晴らしいトークショーでした。

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by taiyoart | 2012-10-07 18:44 | 写真展 | Trackback | Comments(0)