木版画・年一だが今年は念入りに彫刻刀を研いだので彫りやすかった。
絵の方が大体彫り上がったので、カーボンををはさみ摺って様子を見ることに。(墨で摺りたいところだが、この後、文字を彫る都合上、また絵の部分の彫り残しなど彫る場合、水気は禁物なのでカーボンで摺る。)

絵の方の彫りは良さそうなので、文字を彫って、筆ペンの墨を塗り摺ってみる。
右の親の字の見るの所を、すぱっと行き過ぎ、削り取ってしまった。失敗!

仕方なくボンドで埋めて修正する。

本格的に全体に墨をつけ、試し摺りをする。

大体良さそうなので、動かないように版木の回りを釘で固定する。

ポスターカラーと水でゆるめた自然のり適量をローラーで混ぜ、版木にのせる。

のりとポスターカラーの混ぜ具合、その他気なる所はないかチェックする。
良ければ調子を崩さないようにしてどんどんと摺る。
それでも版木の状態、墨の状態が変化して崩れて来るので
紙はかなり多めに切っておく必要がある。

摺り上がれば充分乾いてから、透明水彩で彩色する。

必要に応じてタイトル、サインやエディションナンバーを入れる。

天女(銘苅子(めかるしー)より)について
銘苅子は沖縄の羽衣伝説を戯曲化したもので、農夫・銘苅子は小川で水浴びをしている天女を見て魅せられ、
松に掛けてあった羽衣を隠し、我が家に連れて帰る。
やがて夫婦の縁を結び二人の子供にもめぐまれるが、ある日、子守唄から羽衣の隠し場所を知る。
天女は天の掟でいつまでも下界にいることは出来ないと言って、天に帰る事を決意、羽衣を身にまとう。
二人の子供は「やあ母親ゆ(やあふぁうやゆ)」(ああおかあさんよー)と叫ぶがついに振り切って昇天する。

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おかあさん里帰りでたまには戻ってくるのかな?(微笑み)
里帰りのシーンもあるといいですね。