洋画家 美崎太洋の遊画遊彩

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小島憲二 陶展に行く

今日は三越本店、美術サロンで開催の小島さんの陶展に行く。
茶席と言う特別な空間に使うすべての焼き物を70点展示と言うことで、小島氏のいのちを賭けたと言うにふさわしい、見事な作品が展示されていた。花器の一つには伊賀の山から持って来たという、馬酔木と椿、水仙などが活けられていて、なにやら岩肌から自然に生えたかのような感じが最高だ。(私の唯一、茶室体験、雑木林の中に立つ出羽三山神社の茶室を思い出し、なるほどと思う。)所々出ているグリーンのビードロは松の木を100時間燃やす間に自然の釉薬となり、葉の色がガラス状になるのだそうだ。松が土中の鉱物も自然に養分としていて、燃やし続ける事により、自然の釉薬となる。例えばサトウキビだと薄いグリーンなので白っぽい状態が出るらしい。大皿、茶碗、花入、水指、などじっくりと見せていただいたが、土と炎と釉薬、それに人の気と天の気がすべて調和した時、素晴らしい芸術作品となるのだと思った。日常に使う物とは違う、正に美術品だ!

なお、次回の小島憲二氏の東京での陶展は8月に池袋東武デパートで開催。
by taiyoart | 2007-03-24 02:11 | Trackback | Comments(0)

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